レ沢

レモんサワーズ

マジ食い@蜃気楼(板橋)

・予約必須 → 電話すればよい

・2名以上必須 → 友人を誘えばよい

・メニューはあるけど基本店主おまかせ → 美味いに違いないから従えばよい

・酒はビールと紹興酒のみ → 持ち込み料払えばワインは持ち込みOKだからそうすればよい

・店主が死ぬほど話しかけてくる → むう…

ひょっとして、この事前情報の段階で訪店を断念した向きもあるのではなかろうか?

実際、店主はドチャクソに話しかけてきた。その話題は初っ端から何故か店主推奨ビリヤニの素について(ここは四川料理屋だ)、関西飲み屋事情について(入店から約20分、手も動かしてらっしゃるがそれ以上に絶口調なので未だ前菜待ち)、ジミーペイジについて(最早食事の話題ではない)、店主の四川旅行について(現地での食べ歩きを元にメニューを作ってるそうなのでこれはわかる)、と多岐にわたる。時には厨房からわざわざ客席側に出てきて(調理の手を止めて、厨房奥の勝手口から一旦外に出て、ぐる〜っと回って正面玄関から戻ってくる)ジミーペイジの載ったギターマガジンや、四川旅行記を収めた写真アルバムなどを嬉々として見せてくれた。

この日出席した私、私の家人、そして友人Aはそんな調子の店主に上手く応対できるか心配だったが、中野の飲み仲間であり対話力に優れる西田女史(大阪育ち、マニアックなエスニック料理にも精通)という、うってつけの人材を確保したことにより事なきを得た。

料理は実際美味かった、というか物凄かった。

とりあえずエビスビールで乾杯しつつ、店主のトーク攻めに寧ろ押し気味で返す西田女史を頼もしく感じつつ、配膳を待った。

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冷菜2種、チャーシューもいいが大ぶりなクラゲが凄い。食感ブリンブリン。

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豚耳の煮こごり、プルンプルンでコリコリ。タレがまた美味い。

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持ち込んだ赤ワイン(銘柄忘れました)。かなり高級なワインを持ち込む常連も多いそうで、それなりに覚えがあるであろう店主もなかなかイイねと仰っていた。どうやら店主がまず味見するのが慣わしの模様。

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小籠包、これは痺れた。皮の中にとんでもなく美味いスープが封入されている。

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セイロは2段式になっていて、小籠包の下にはこの糯米焼売が隠されていた。焼売の皮に包まれたちまきという具合。

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炸茄子、麻の効いた揚げナスだけどこれもキラー。フワッとサクッとジュワッと。友人Aが特にハマっていた。

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麻辣鶏(と思われ)、丸のままの唐辛子がゴロゴロと。かなり辛いがよく味の染みた鶏肉が病みつきに。アホなので唐辛子もバクバクと。

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赤ワインも尽きたところで自家製紹興酒。結構甘め。店主曰くホットはオススメしないとのこと。

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羊肉水餃子、皿底に溜まった辣油と香醋の効いたタレを天地返ししてよく絡める。タピオカ粉入りの皮はモチモチ。別途もらった花椒油も絡め天へ昇る。

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麻婆豆腐、マスト中のマスト。店主曰く「他所で食えなくなるよ」。友人A曰く「引き算の美学」。特徴的なのは合挽き肉が団子状であること。後日、自宅で即パクる。

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最後に青椒麺、青唐辛子大好きなのでこれは嬉しい。肉味噌と麺のシンプルな和えそば。現地ではこんな麺が出てくるんだろうなという印象。もちろん花椒油もぶっかけて。


一言、PSY高。店主との会話も実は楽しかったり。毎月通いたいところだが、まずは西田女史のスケジュールを押さえるところから始めなきゃだ。